■2011-02-10
リチウムイオン電池の研究 河本リーダー(GSユアサ社員紹介4)
こんにちは。GSユアサ人事部新卒採用担当の吉田です。
今回は、若手社員から絶大な人気を誇る女性研究者、河本リーダーにインタビューしました!
これまで一度も会ったことはなかったのですが、前々から噂を聞いていて会いたくなり、思い切ってインタビューをお願いすると、快く引き受けてくれました。
1. 私の仕事
私は、次世代のリチウムイオン電池技術の研究に取り組んでいます。
リチウムイオン電池は非常に多くの材料から構成されていますが、その中で正極材料についての研究開発に携わっています。
正極材料は電池の基本要素のひとつです。
電池の特性を大きく左右するため、この材料にどんなものを使うかが、とても重要です。
現状のものよりも特性を向上させる可能性のある新しい材料の探索や、その材料の使いこなしや作り込みなどの基礎的な研究開発が私の具体的な仕事になります。
現在ないけれども将来的に必要になるもの、世の中の多くの製品に使ってもらえるようなものを創り出すために研究開発するので、誰もがやっていないことにトライでき、
「こういうものが出来た!」
「こうすることで特性があがった!」
「こんな新しいことがわかった!」
と新しい技術を創り出すことが、非常にやりがいを感じる部分のひとつです。
目標は、他社や他の機関に、ぜひ使いたいと思わせるような新しい技術を創り出すこと、そして、その技術を将来の実用電池に搭載することです。
2. 仕事の自慢・誇れるところや好きなところ
新しいこと、世界に先駆けたものを研究しているという自負が仕事での誇りです。
ただし、もちろん取り組むだけではなく、成果を出すことが重要です。
その形として特許出願や学会発表をします。
会社では、新しい技術を特許化することによって、自社の技術として確立するので、特許出願は重要な成果のひとつであり、その技術を社外にアピールする場として、学会発表をおこないます。
その学会発表が、好きなところのひとつです。
発表した自社の技術に興味を持ってもらったり、人脈を広げたりすることができます。
また、学会時のディスカッションでは、新しい考え方に気付かされたり、一方では間違いを指摘されながらも自分の意見を述べたりと、非常に良い勉強となります。
他ではなかなか出来ない経験なので、こういった場に参加する機会を与えてくれる会社に感謝しています。
学生の皆さんにも、国内外の多くの学会に足を運んでいただきたいと思います。
学会では、その分野のスペシャリストや、高い志をもった方が多く来られているので、大変勉強になると思います。
また、見たり聞いたりするだけでは十分でなく、参加者と議論して初めてわかるところも多いので、国内外の学会に行ってぜひ積極的に議論してみてください。
個人的にはポスターセッションで議論するのが好きです。
なお、余談ですが、海外の人は結構話をしてくれるんですが、日本人は控えめだな、と感じることが多いです。
海外の人は発表が終わった後、「どういうこと?」と気になったことを色々聞いてくれます。
積極的な人が多いんですね。
日本人も、海外の技術者に負けないように、積極的に議論を展開する必要があると思います。
3. GSユアサを選んだ理由
就職活動の際に、パンフレットを見て会社の存在を知りました。
昔から興味を持っていた電池(当時は太陽電池の研究をしていました)・エネルギー・環境問題に関わる事業をしている会社であったことから面接に進みました。
面接では面接官が自分の研究内容について、熱心に話をよく聞いてくれました。
入社を決意したのは人柄的にもここなら大丈夫だと思ったからです。
プライベート面の趣味であるピアノ演奏にまで興味を持って、質問をいただいたところは、特に好感が持てました。
4. メッセージ
就職活動も大変だとは思いますが、できれば自分が誇れるような研究を、学生のうちにがんばって、いろいろな知識を吸収してください。
また、研究以外に関しても学生時代にしかできないことをいろいろと経験してください。
こういった経験のカケラが、就職し、社会生活をはじめてから役に立ったり、励みになったりするものです。
ぜひ、良く学び、良く遊び、残りの学生時代を有意義に過ごしていただきたいと思います。
また、どんな仕事でも、興味をもって好きになることが、楽しく良い仕事できる力になると思います。
河本リーダーは、自然を感じながら散策するのがお好きとのことで、年に1〜2回は旅行に行くそうです。
黒部ダムに行った時には、地元の水力発電を用いた電気で動くトロリーバスに乗って、
「電気自動車は、こういった自然豊かな場所で、排ガスで空気や環境に弊害をもたらさないためにも必要とされているのでは。」
と感じたそうです。
それと同時に、
「電気自動車は今後さらに重要になるので、普及させたい!そのためには、より優れた電池をつくっていかなくては・・・」
と感じたそうです。
こんな想いを持って働いている先輩社員の話を聞くと、吉田もやる気が沸いてきます。
また、河本リーダーはGSユアサの女性技術者の先駆者でもあります。
「GSユアサは女性にとっても働きやすい環境にあるので心配されずにご入社ください!」
とのメッセージももらいました。
※次回は2月18日(金)に掲載予定です。
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